感染症社会

アフターコロナの生政治

美馬 達哉

2020年7月7日

人文書院

2,200円(税込)

人文・思想・社会 / 美容・暮らし・健康・料理

混乱の本質とは何か、そしてこの先にある世界とは 新型コロナウイルスは何度も繰り返されてきたパンデミックに過ぎないのか? 医師であり注目の医療社会学者でもある著者が、COVID-19に関する医学的知見と発生以来の経緯、そして社会学的分析をふまえ、事態を総合的に捉える迫真の論考。 「もし、COVID-19が諸国民の間を徘徊して恐怖をかき立てる妖怪なのだとすれば、〈感染症〉とは何よりも政治学の対象であって、医学と生物学の対象ではない。それは、チェルノブイリ原発、地球温暖化、エイズ、金融不安、テロ・ネットワークなど、次々に出没しては人々の脳髄を恐怖によって押さえつけて支配するスペクタクルの歴史にこそ位置づけられるべきものなのであり、医学史や環境史の一頁ではないのだ。」(本書より) ◎目次 第一章 感染症という妖怪 第二章 COVID-19の誕生ーーパンデミック以前 第三章 コロナウイルスは存在する 第四章 感染源の図像学ーークラスター対策とスーパースプレッダー 第五章 感染までのディスタンス 第六章 隔離・検疫の哲学と生政治 エピローグ 二〇〇九年には喜劇として、二〇二〇年には悲劇として 補論 感染症映画をみる

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