嫌われる勇気
自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見一郎 / 古賀史健
2013年12月13日
ダイヤモンド社
1,650円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 人文・思想・社会
本書は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた一冊です。欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。この世界のひとつの真理とも言うべき、アドラーの思想を知って、あなたのこれからの人生はどう変わるのか?もしくは、なにも変わらないのか…。さあ、青年と共に「扉」の先へと進みましょうー。
みんなの評価(450)
starstarstarstar読みたい
449
未読
283
読書中
216
既読
2516
未指定
2249
書店員レビュー(0)書店員レビュー一覧
みんなのレビュー (64)
感情移入しないタイプの人には、読みにくいかもしれないです
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
いいね1件
(無題)
アドラー心理学とは、与えられたものをどう使うのかを解く心理学。 原因論ではなく、目的論。 前提は人は変われる 人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。これはアドラー心理学の根底に流れる概念。競争があると人間関係の悩みからは逃れられない。 もしも自慢する人がいるなら、それは劣等感を感じているからにすぎない 自らの不幸を特別であるための武器として使っているかぎり、その人は永遠に不幸を必要とすることになる じゃーどうするのか? スタートは課題の分離。 ゴールは共同体感覚。 課題の分離とは、まず、承認欲求を捨てること。賞罰教育があったから、人は承認欲求の塊だが、我々は他者の為に生きているわけではない。 また、課題の分離とは他者を見捨てることではない。できる助けはする。勇気づけが大事。 次に共同体感覚について。 共同体感覚とは、他者を仲間だとみなし、自分の居場所を感じること。その為には縦の関係ではなく、横の関係が大事。 横の関係の構築には、感謝が大事。 感謝でもレベルは2段階あり、行為レベルと存在レベル。存在レベルとは、いるだけでその空間で役立てているという感覚。 最後に人生について。 人生とは連続する刹那。今、ここを生きることに集中することが重要。 人生最大の失敗は、今、ここを生きないこと。 人生には何も意味はなく、私たちがそれぞれの人生に意味づけをできるのがポイント いま、ここに強烈なスポットライトを当てよ 劇場の舞台に立っている時、会場全体に蛍光灯がついていれば、客席の1番奥まで見渡せる。しかし、自分に強烈なスポットライトが当たっていれば最前列すら見えない。 過去を見て、未来を見て、人生全体にうすらぼんやりとした光を当てて、なにかを見えたつもりになってはいけない
全部を表示ー部を表示いいね0件
(無題)
アドラー心理学が勇気の心理学と言われる所以がよく分かった。 原因論に基いた価値判断思考を目的論と捉えること、そうすれば感情や過去に支配される事なく、「いま、ここ」を精一杯生きることに繋がるという一貫した論理だった。 個人的に、「他人がどう感じるか、どう変わるか、は私にはどうにも出来ない。他者の課題である」という部分がこの本を読んで一番考えさせられた部分だ。 目の前の課題が誰のか?を常に考え、他者の課題には踏み込まず、自分が変わることへの勇気を持ち続ける。人生のタスクから逃げずに立ち向かう事で目標を達成する。 そんな視点はまるで考えたことがなかった。新鮮だった。 自己受容、他者信頼、他者貢献。どれを取ってもやはり勇気を持つことに帰着する。アドラー心理学深いなぁ。対話形式だから内容も入ってきやすかった。ちゃんと学んでみたい
全部を表示ー部を表示いいね0件
タイトルは本書のごくごく一部
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
いいね0件
うーん難しい!
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
いいね0件
幸せに生きるための勇気
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
いいね0件
(無題)
5年以上前に読んだ嫌われる勇気を再読しました。 その時は、なかなか行動に結びつかなかったのですが、他の本にもアドラー心理学の考えが書かれている事が多く、一番有名なこの本を再読しようと思いました。 https://youtu.be/rZBeETz8YSw(サラタメさんのYouTube紹介動画) □この本を読んで学びたい事、質問 ・自分軸で生きつつ、社会貢献を両立するヒントを身につけたい □質問の答え ・他者と競争するのでなく、60点の自分を受け入れ、理想の自分になるにはどうすればいいか?を考える ・対人関係の軸に競争がなければ、他者の幸福をわたしの負けととらえる事もなく、他者の幸せの為に貢献でき、人々はわたしの仲間だと思える。 ・他者に感謝する事で、お互いの信頼関係を深められれば、自分軸と社会との調和が両立できるかも。 □アドラー心理学の目標 行動目標 ①自立すること=自己中心性からの脱却 ②社会と調和して暮らすこと 心理面の目標 ①わたしには能力があるという意識 ②人々はわたしの仲間であるという意識 □ポイント 1 原因論ではなく、目的論で考える 「部下を怒鳴るのは、失敗した部下(原因)ではなく、怒る事で上下関係を示したい(目的)からである」 2 課題を分離する 「馬を水辺に連れてくるしかできず、水を飲むか?は馬の課題」 3 他者の承認を満たす為、全ての人から嫌われないように生きる事はとても不自由なので、承認欲求を否定して、他者の評価を気にかけず自分の生き方を貫く事が重要 「嫌われる勇気を持ち、承認されない、好かれない事は相手の課題と考え、恐れない。対人関係のカードは常に自分が持つ」 4 タテの関係ではなく、横の関係をもつ。 「叱る。褒める。ではなく、感謝する」
全部を表示ー部を表示いいね0件
全ての悩みは対人関係
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
いいね0件
(無題)
・過去の経験や原因から何かをしたりしているのではない。ある目的のために、過去の経験や原因を都合良く選択しているだけ。 ・ソクラテスもアドラーも自身の著作はない。 ・ギリシア語の善(agathon)には道徳的な意味はなく、ためになるという意味がある。逆に悪(kakon)には、ためにならないという意味がある。 ・もし何々だったらと可能性のなかに生きているうちは、変われない。変わらない言い訳をしているだけ。むしろ、様々な理由をつけて、変わらない居心地のいい自分を守っているだけ。挑戦して打ち砕かれたり、悪い方に変わることを恐れているだけ。 ・悩みを消し去るには、宇宙の中にただひとりで生きるしかない。 ・成長に優越性の追求(向上したいと願うこと、理想の状態を追求すること)と劣等感(劣っていることを認め、これを促進剤とすること)は必要。しかし、劣等コンプレックス(達成できないことへの言い訳となる原因)は単なる現状維持。現在使われているコンプレックスつまり一重であるとか学歴が低いというのは劣等感の範疇を超えたものであり、コンプレックスの誤用。コンプレックスとは本来複雑に絡み合って生まれるもの。AだからBできないというのは、劣等感を超えた劣等コンプレックス。 ・劣等感→劣等コンプレックス→優越コンプレックス(自分はなんてことないが、権威者と懇意であるとアピールして安直に自分を保つこと)→不幸自慢(自分の不幸を自慢するかのように話し、手を差し伸べても払いのける)の流れで落ちぶれる。劣等感を適度に持ち、自分を高めよ。 ・アドラー心理学の目標。行動面 ①自立すること ②社会と調和して暮らせること 心理面 ①わたしには能力がある、という意識 ②人々はわたしの仲間である、という意識 ・他者の課題に踏み込まない。その人のためと言う人は、結局自分のためにしている。頼まれたとき、助けてほしいと言われたときに全力で援助できる体制を整え、そのとき以外は見守る。 ・例え自分の子供であっても、課題は分離すること。子供の課題を自分の課題のように考えると、子供の行動全てが気になってしまうし、口出ししてしまう。お互いに窮屈になる。 ・対人関係のカードは、常に自分が握っている。 ・人のことが気になるのは、結局自分が他者にどう思われているかという自己への執着である。他者を気にかけているようで自分のことしか考えていない自己中心的な人。 ・共同体すなわち所属しているものを小さく考えるべきではない。例えば会社だけが自分が所属しているものと思うと、それがなくなると急に元気がなくなる。そうではなく、宇宙全てが共同体と考える。例えば、パンを買うにしても、そのことでパン屋さんがやっていけるし、小麦の生産者がやっていける。そうやって目に見えないところまで自分の共同体であるという意識を持つ。 ・幸福感とは貢献感である。自分の存在や行動に価値があると思えることが大切。これは誰かからの評価でなくていい。自分の主観で、そう思えたらそれでいい。 ・注目されるために、子供は問題を起こそうとする。本来は努力して勉強やスポーツができるようになり、注目されるべき。悪いほうは安直な優越性の追求と言える。 ・普通であることの勇気を持とう。普通=無能ではない。 ・人生は線ではなく点の連続である。連続する刹那つまり今ここに生きている。だから、計画的な人生なんて無意味。 ・キーネーシスとエネルゲイア。目的まで効率的に最短距離で達成することをキーネーシス。ダンスのように過程そのものを結果とみなすことをエネルゲイア。登山で例えると、山頂までヘリコプターで向かうことをキーネーシス。一方、自分の足で景色を目に焼き付けながら、登っていくのがエネルゲイア。エネルゲイアを基に行動しよう。 ・ダンスを踊るときにスポットライトが当たると前も後ろもみえない。それでいい。人生も同じ。過去も未来も関係ない。いまこの瞬間を必死で踊り続ければいい。 ・刹那を真剣に生きていると、その時点で人生は完結している。いまこの瞬間を必死で生きている人は幸福であるからだ。深刻になる必要はない。いまこの瞬間を真剣に生きるだけだ。 ・他者貢献しているという思いを常に持ち、いまこの瞬間を真剣に踊っていれば、人に嫌われても構わない、自由にやりたいことをやろうと思える。 ・世界を変えられるのは自分自身。近視の人がコンタクトをつけたときに似ている。
全部を表示ー部を表示いいね0件
他人を気にするな、自分の今を1番大切にする。それが過去と未来に影響する。
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
いいね0件
(無題)
〇〇(原因)のせいで〇〇(結果)だ。 ではなく、 〇〇(目的)だから、〇〇(結果)だ。 ニキビ面だから、モテないのではなく、 モテたくないから、ニキビ面のままにしてる。 なぜ?→モテない方が楽だから。 学歴がないから、出世できないのではなく、 出世したくないから学歴のせいにしている。 →何かのせいにすることで、可能性の中に生きることができる(学歴があれば出世できたはず、ニキビがなければモテたはず) 大切なのは何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか。 全ての悩みは対人関係。 周りと比べ、競争の世界に生きると不幸になる。 劣等感には良くない劣等感と良い劣等感がある。 前者は周りと比べ、後者は理想の自分と比べる。 そして前者の劣等感を持ちながら、 努力や成長といった健全な手段によって補償する勇気がない人はできない自分を受け入れられない。 そしてあたかも自分が優れているように振る舞い、偽りの優越感に浸る。 例えば「権威づけ」。 著名人と友達であることをアピールする。 ブランドで身を固める。 経歴詐称や過度なブランド信仰。 私自身が優れてるのではない。私自身が優れているように見せかけている。 もし本当に自信があったら自慢なんてしない。 偽りの優越感のほかに不幸自慢も自分に自信がない証拠。 生い立ちが凄惨だった、虐待されてたなど、自分の不幸を人に話し、他者が慰めようとしたり変化を促そうとしても「あなたには私の気持ちがわからない」と救いの手を払い除ける 不幸であることによって特別であろうとする。 そして自らの不幸を武器に、相手を支配しようとする。 自分の不幸を武器にしてる限り、その人は永遠に不幸。 「今の自分」を受け入れ、一歩踏み出すことが大事。これを勇気づけ、という。 アドラー心理学では、すべての悩みは対人関係から生じるとする。 そのため対人関係の悩みに縛られない、すなわち嫌われる勇気を持つことが大事。 積極的に嫌われるのではなく、嫌われても構わない。という精神を持つ。 幸せは貢献感を持つこと、と言っている。 つまり、誰かの役に立っていると感じることが必要。 (デール・カーネギーが「人を動かす」で言っていた重要感を持たせるに同じ) 個人的に1番なるほど、て思ったのは声が出にくかったり、吃音だったりする人は自分に目を向け過ぎている。 自分の話し方に意識が集中しすぎてる。 そんなに気にしなくていい。 話し方ではなく、話す内容に注力する。
全部を表示ー部を表示いいね0件
他人を気にするな、自分の今を1番大切にする。それが過去と未来に影響する。
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
いいね0件
(無題)
・過去の原因があるから現在の結果があるという因果論、決定論に対し、アドラー心理学では「目的があり、その手段として理由や感情を拵える」という目的論に立つ。 ・トラウマの否定。経験それ自体ではなく、経験そのものに与える意味が過去として影響している ・現状選び取った10歳のライフスタイルは運転しやすく楽だが、変わるという選択をすれば、とても厳しいが、「変わらざるを得ない」 ・優越性の追求…向上したい、無力から脱したいという普遍的な欲求。科学の進歩もこれに該当する ・健全な劣等感は他社との比較のなかで生まれるのではなく、「理想の自分」との比較から生まれるもの ・常識へのアンチテーゼ ・本能的な欲望や衝動的な欲望をカントは傾向性と定義づける。 ・より大きな共同体の声を聞け。 ・キーネーシス的(動的)とエネルゲイア的(現実活動態的)。キーネーシスには始点と終点があり、そこまでの運動をできるだけ効率的に達成することが望ましいとしている。登山に例えると目的は登頂であり、手段は選ばない。 エネルゲイアは過程そのものを結果とみなすような動きだと考えられる。登山に例えると目的は登山そのものである ・刹那に集中すること、全力を向けること。「いま、ここ」 ・アドラー心理学「導きの星」。他者貢献 自分で短所であると意識していること(〇〇のせいで××できない)、これはアドラー心理学的には「必要としていること」であるという。好きの反対は無関心、みたいな言葉が浮かんだ。
全部を表示ー部を表示いいね0件
物事の考え方を変えさせられる衝撃的な一冊だった
5年前に創刊されたにも関わらず、ずっとランキング入りしていたことと、会社の同僚から勧められたことがきっかけで読み始めた。 読んで数ページで長きに渡り読まれ続けている理由がわかった。アドラーについても、心理学についても全く知らなかったが、青年と哲人の会話で分かりやすくアドラー心理学を説明している。またこの青年の主張がまさにその通り!というほど読者の思いを述べており、それに対して哲人が上手く解説する(青年の主張を躱す)のは悔しいながら、青年と同様に納得するしかなかった。話の中でもあった通り考え方を素直に受け止め、すぐに実現することは難しいと思う。でもふとした時に出てきたキーワードだけでも読み返してみると、もやもやしていた考えが整理できたり、何が大切かを改めて考えることができる一冊だと思う。
全部を表示ー部を表示いいね0件
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
X
LINE
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
Readeeユーザー
人生の本質を気づかされる
このレビューはネタバレ要素を含みます全て見る
いいね2件