
マネジメント
基本と原則
ピーター・ファーディナンド・ドラッカー / 上田惇生
2001年12月31日
ダイヤモンド社
2,200円(税込)
ビジネス・経済・就職
「変化」のときこそ、「基本」を確認しなければならない!ドラッカー経営学の集大成を一冊に凝縮。自らの指針とすべき役割・責任・行動を示し、新しい目的意識と使命感を与える書。
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基本と原則を再確認
starstarstarstar 4.2 2020年07月12日
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自社をいかに定義するか。「われわれの事業は何か。何であるべきか」
社会の問題は機会の源泉である。
三人に石切り工の話がある。なにをしているか聞かれて、それぞれが「暮らしを立てている」「最高の石切りの仕事をしている」「教会を立てている」と答えた。
第三の男こそマネジャーである。
目標管理の最大の利点は、自らの仕事ぶりをマネジメントできるようになることにある。
自己管理による目標管理こそ、マネジメントの哲学。
・強みよりも弱みに目を向ける者をマネジャーに任命してはならない。
・何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネジャーに任命してはならない。
・真摯さよりも、頭のよさを重視する者をマネジャーに任命してはならない。
①行動によって得られるものが、コストやリスクよりも大きいときには行動する。
②行動するかしないかいずれかにする。二股をかけたり妥協したりしてはならない。
コミュニケーションは、私からあなたへ伝達するものではない。それは、われわれの中の一人から、われわれの中のもう一人へ伝達するものである。
トップマネジメントには少なくとも四種類の性格が必要である。「考える人」「行動する人」「人間的な人」「表に立つ人」である。これら四つの性格を合わせ持つ者はほとんどいない。
トップマネジメントの役割が、課題として常に存在していながら仕事としては常に存在しているわけではないという事実と、多様な能力と性格を要求しているという事実とが、トップマネジメントの役割のすべてを複数の人間に割り当てることを必須にする。
小企業のマネジメントに必要とされることは
①「われわれの事業は何か、何であるべきか」を問い、答えることである。
②トップマネジメントの役割を組織化することである。
ドラッガーの法則「何かがうまくいかなくなると、すべてがうまくいかなくなる。しかも同時に」
成長には戦略が必要である。なりたいと思うことに焦点を合わせた行動が必要である。だがトップに変革の意思がなければ、いずれも無駄になる。
よいことを行うための基礎は、よく行うことである。よき意図は無能の言いわけにならない。
正統性の根拠は一つしかない。すなわち、人の強みを生産的なものにすることである。これが組織の目的である。したがって、マネジメントの権限の基盤となる正統性である。組織とは、個としての人間一人ひとりに対して、また社会を構成する一人ひとりの人間に対して、何らかの貢献を行わせ、自己実現させるための手段である。
組織の基礎となる原理は、「私的な悪徳は社会のためになる」ではない。「個の強みは社会のためになる」である。これがマネジメントの正統性である。そして、マネジメントの権限の基盤となりうる理念的原理である。
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今日と明日のマネジメントが成果につながる
ビジネス界に最も影響力を持つ思想家ドラッカー教授による01年の本。 組織の成果を上げるために、マネジメントの果たすべき役割・責任、マインドセットを総合的に解説する。 以下のようなマネージャーとして意識すべき基本中の基本が整理されている。 自分のやっていることを改めてレビューし、基本活動ができているかのチェックポイントとして参考になった。 自らに課す6つの規律 - 事業は何か?何であるべきか?目的を定義する - 目的に沿った明確な目標を導き出す - 活動の優先順位を決める。 - 成果の尺度を定める - 自らの成果についてフィードバックを行う。成果による自己管理を確立する。 - 目標に照らして成果を監査する。成功は愛着を生み、思考と行動を習慣化し、過信を生む。 マネージャーに共通する仕事 - 目標を設定する - 組織する - 動機づけとコミュニケーションを図る - 評価測定する - 人材を開発する
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