漫画家が見た 百年前の西洋

近藤浩一路『異国膝栗毛』の洋行

筑摩選書 273

和田 博文

2024年2月16日

筑摩書房

1,870円(税込)

旅行・留学・アウトドア / 人文・思想・社会

近藤浩一路は藤田嗣治・岡本一平と東京美術学校の同級生。油彩、水墨画を描く一方、漫画記者として活躍した。そんな彼が画家友達とともに一九二〇年代の西洋を初めて訪れる。欧州航路をマルセイユへ、そして芸術の都パリへ。マルク暴落のドイツ、闘牛のスペイン、イタリアでは最先端の未来派の酒場を訪れ、婦人参政権運動が盛んなイギリスにも足を延ばす。異国を訪れる旅が「海外旅行」ではなく「洋行」と呼ばれた時代の異文化体験はどのようなものだったのか?百年後の私たちの旅と何が違って何が同じなのだろう?ウィットに富んだ漫画も多数掲載。

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