大菩薩峠(18)
ちくま文庫
中里介山
1996年8月31日
筑摩書房
836円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
夜ごとに徘徊する竜之助を探しにでた米友が、役人に捕まった。近在に一揆の気配、その一味と見られたのだ。お銀様は竜之助を長浜に隠れ住まわせ、お雪に世話を託した。一夜、湖に舟を漕ぎだす竜之助とお雪。漂う舟で激情にかられ、死にたいとお雪が迫る。竜之助の腕がのびる…そのころ胆吹山麓でお銀様が憤っていた。夢の王国がぐらついている。群がり来る人々はみな理想どころか、甘い汁を吸おうとするばかり…「恐山の巻」「農奴の巻」を収録。
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