人間とはどういう生物か
心・脳・意識のふしぎを解く
ちくま新書
石川幹人
2012年1月31日
筑摩書房
836円(税込)
人文・思想・社会 / 新書
人間らしさの源泉とは「意味をみいだす」ことである。ごく当たり前のように思えるふるまいだが、コンピュータと比較すると、どんな高度なロボットでも「意味をもつ」ことはできない。ヒトの心が「意味をもてる」がゆえに、あらゆる知的活動や人間栄華が可能になるのだ。では、その「意味」はどのように生まれるのか、そのとき意識が果たす役割とはいったい何か、無意識が意思決定を司るならば人間の自由意思はどこに存在するのか、すなわち、人間とは何だろうか…。古くから問われてきたこの問いに、情報科学、認知ロボット工学、進化心理学、量子力学などの知を横断しながら、本書はアプローチを試みる。最先端の科学研究を縦横無尽にかけめぐる知的冒険の書。
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