テレビは何を伝えてきたか
草創期からデジタル時代へ
ちくま文庫
植村鞆音 / 大山勝美
2012年6月30日
筑摩書房
1,045円(税込)
ビジネス・経済・就職 / 文庫
1953年に開始されたテレビ放送はデジタルに完全移行し、ネットの普及とともに新時代に突入した。生放送時代の試行錯誤、技術革新による演出の変化、時代を映し出すスターやタレントの変遷、制作プロダクションの参入ー草創期から番組作りに携わってきた「テレビの生き字引」ともいうべき三人が、ゲストも交えてテレビの歴史を振り返り、基幹メディアであり続けるための課題について提言する。
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(無題)
P238 大山 勝美 高く・広く・深く・熱く 高い志を持ち、見聞を広めて、深く考えて、それで熱く語れと。 テレビ黄金時代の立役者たちの貴重な証言録。オーラルヒストリーと呼ぶに相応しい。 個人的にテレビと言えば、大学1年の時に夢中になって視ていた「思い出づくり」がオールタイムベストオブベストである私にとって大山勝美氏が語るテレビ史は懐かしい思い出話が多く、ひとときあの時代その時代に戻った気分にさせてくれる。 それだけに新しい発見は殆ど無い。同じ大山勝美氏の雑誌連載をまとめた「私説 放送史」の淡々と史実だけを記録することが全てと言う鉄面皮な感じとは全く異なる血の通った大山勝美氏の言葉を読むことができた事が何にも増しての収穫。
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