氷
ちくま文庫
アンナ・カヴァン / 山田 和子
2015年3月10日
筑摩書房
990円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
異常な寒波のなか、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気候変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って某国に潜入した私は、要塞のような“高い館”で絶対的な力を振るう長官と対峙するが…。迫り来る氷の壁、地上に蔓延する略奪と殺戮。恐ろしくも美しい終末のヴィジョンで、世界中に冷たい熱狂を引き起こした伝説的名作。
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あめさと
(無題)
氷のディストピア、終末のビジョンは瞠目すべきものだが、正直よくわからないとしか言いようがない。「私」による「少女」探索行という主筋に、夢幻めいたイメージが前ぶれなく突然介入してきて、読んでて困惑させられることもしばしば。「長官」が何者か、「少女」が何者か、きちんと説明されることなくストーリーだけは進んでいくため、なんともおぼつかない読後感を覚えた。それこそ、白にとりまかれて踏み迷い、ホワイトアウトしてしまうかのような。カタルシスを味わう普通の小説では微塵もないですね。何度か再読すれば、少しは理解できるのかもしれないが、もう一度読みたいとはあまり思わないかも。
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