言語・真理・論理

ちくま学芸文庫 エー16-1

A・J・エイヤー / 吉田 夏彦

2022年2月12日

筑摩書房

1,320円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫

哲学の議論の大部分は「形而上学」、すなわち真にも偽にもなりようのないナンセンスな命題を弄んでいるに過ぎない。意味のある命題とは“分析的な文”か“経験によって検証できる文”に限られるー。過激で鮮やかな主張をひっさげて、20世紀の哲学史に大きな影響を与えた論理実証主義の代表作。“感覚ー内容”といった経験的所与から世界を記述し、倫理的判断や他者の存在についても考察は及ぶ。本書は多くの批判に晒されたが、今なお問題提起の鋭さとアイデアの独自性で生命を失わない。

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