
リヴァイアサン(下)
ちくま学芸文庫 ホー22-3
トマス・ホッブズ / 加藤 節
2022年12月12日
筑摩書房
1,870円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
キリスト教徒の政治的共同体における本質と諸権利、そして「暗黒の支配者たち」を論じて大著は完結する。近代政治哲学の歩みはここから始まった。===政治的共同体を永続させる諸原理は、聖書に由来するとして、次にキリスト教論が大規模に展開される。神の国と現世の政治的共同体との間に横たわる忠誠をめぐる分裂。ホッブズの政治理論はどのようにして問題の解決を図ったか。神の法は自然の法であるため、われわれは信義を守り、相互協約の上に設立された政治的主権者に服従すべきである。そしてそこにこそ来世における救済はある。これがホッブズの提示した答えであった。下巻には「第三部 キリスト教徒から成る政治的共同体について」「第四部 暗黒の王国について」を収め、巻末にはホッブズ問題に触れた訳者の解説的論考と年譜、索引を付す。===不朽の古典、新訳神への忠誠と政治的統治者への忠誠。分裂はいかに架橋されたか。キリスト教政治学が展開される。 第三部 キリスト教徒から成る政治的共同体について第三十二章 キリスト教政治学の諸原理について第三十三章 聖書の諸篇の数、古さ、意図、権威および解釈者について第三十四章 聖書の諸篇における霊、天使および霊感の意味について第三十五章 聖書における神の王国、聖なる、神に捧げられた、および聖礼典の意味について第三十六章 神の言葉および預言者たちについて第三十七章 奇跡とその効用とについて第三十八章 聖書における永遠の生命、地獄、救済、来世、および贖罪の意味について第三十九章 聖書における教会という語の意味について第四十章 アブラハム、モーセ、大祭司たち、ユダの王たちにおける神の王国の諸権利について第四十一章 われわれの祝福された救世主の職務について第四十二章 教会権力について第四十三章 人が天の王国に受け入れられるために何が必要かについて第四部 暗黒の王国について第四十四章 聖書の誤った解釈に由来する霊的暗黒について第四十五章 異邦人たちの宗教における魔物学およびその他の遺物について第四十六章 空虚な哲学と架空の伝説とに由来する暗黒について第四十七章 そうした暗黒に由来する利益および誰に対してそれが生じるかについて総括および結論「解説」にかえてーー三つの「ホッブズ問題」をめぐる断想略年譜人名索引事項索引
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