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(無題)
「へ!お前の言い分、おかしくて、へそで茶をわかしちゃうよ」。 今ではもう、日常会話では死語になっているかな、こんな言い方。なんとも馬鹿馬鹿しい、大笑いしちゃうよ、って意味合いで使われる慣用句である。この場合の「笑い」は「ただの大笑い」ではなく、 相手を見下したしたような笑いである。見下して鼻で笑う人がいる一方では、笑われる人がいる。私たちにとっては、笑う方の感覚はよく分かるが、笑われた方は、どう感じるのだろうか。見下して鼻で笑われるのだから、大概は良い気分なわけがない。ところがである。そんな立ち位置が心地よい、と思う人がいたらどうだろう。南伸坊と言う人はきっとそんな人なんだろうと思う。だって、誰が年賀状のためにわざわざコスチュームを考え、メイクまでして写真を撮影するかって。しかも、それはオカメだったりヒョットコだったりした日にゃ、貰った方だって呆れて拍子抜けしてしまうだろう。しばらくして「伸ちゃんらしいや」と妙な納得と微笑が浮かんでくるかもしれない。この脱力感こそが南伸坊の真骨頂であり、人柄、生き方となっているのだろう。本書はそんな南伸坊夫妻の日常を綴ったエッセイ集である。茶碗は夫婦茶碗だそうだから、笑う茶碗ではなくて、笑われる茶碗かもしれない。
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