
上代文藝に於ける散文性の研究
中西 進
2019年10月21日
東京書籍
3,630円(税込)
人文・思想・社会
現代を代表する国文学者にして「令和」の考案者とされる中西進の卒寿記念出版。 中西万葉学の原点、本邦初公開。 中西万葉学、中西文学論、中西日本人論のすべての原点といえる、東大卒業論文を、90歳の原点として、令和の今、出版して世に問う。 400字×674枚の圧巻の手書き原稿がここによみがえる。 日本古代において、韻文と散文は如何に成立してきたのか。 卒業論文ながら極めて高い学術性は、現代の国文学者、国文学の学生らにとっても非常に有益な着眼点や論点を提供する。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 平安時代になると『源氏物語』にしろ『枕草子』にしろ堂々たる散文作品が登場するが、奈良時代には、なぜそれがないのか。もちろん「風土記」や「古事記」はあっても、それぞれ叙述目的は他にある。 その一方で長歌という、後には消えてしまう歌はいっぱいあって、やれ二人の男が一人の女に恋したとか、橋の上を渡っていく美女を見かけたから恋をしてみたいとか、すなおに散文で述べればいいのに、いかにも窮屈そうに長歌でしか歌わないのはなぜだ。 おかしい。もしかしたら古代日本人は「うた」以外には口が廻らなかったのか。 (「まえがき」より)
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