自由からの逃走

現代社会科学叢書

エーリッヒ・フロム / 日高六郎

1984年4月30日

東京創元社

1,870円(税込)

人文・思想・社会

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2020年12月13日

自由からの逃走とはどう言ったことなのかなかなか掴むのは難しかった。 ただ、何かに束縛をされたり、属している時にはそこから解放されたいと思うが、いざ解放されると自分の存在意義や自分自身そのものが何かを示すことができず、そこに不安を感じる。 そうすることでまた何かに属すというこの循環は正しくあると思う。今この2020年は何かに属することから逃れ自分自身が大切と称され、個での活動が増えつつあると思う。だがしかし、フロムの言うことが正しければまた新たな組織や集まりなどが形成される時代が来るのだろうと思う。 結局人間とは、自分が何者であるかを自分自身の中で確立できなければ、常に隣の芝を見て青さを感じてしまう生き物なのかもしれない。 つまり、「汝自らを知れ」と言う最大の言葉に帰結するのだと思った。

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