龍の耳を君に

デフ・ヴォイス新章

丸山正樹

2018年2月21日

東京創元社

1,870円(税込)

小説・エッセイ

手話通訳士の荒井尚人は、コミュニティ通訳のほか、法廷や警察で事件の被疑者となったろう者の通訳をする生活の中、緘黙症の少年に手話を教えることになった。積極的に手話を覚えていく少年はある日突然、殺人事件について手話で話し始める。NPO職員の男が殺害された事件の現場は、少年の自宅から目と鼻の先だった。緘黙症の少年の証言は果たして認められるのか?ろう者と聴者の間で苦悩する手話通訳士の優しさ、家族との葛藤を描いたミステリ連作集。書評サイトで話題を集めた『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』に連なる、感動の第二弾。

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ナミ

デフデフ、ブォイス2巻

-- 2021年11月16日

元警察勤務の手話通訳士。病院や銀行での説明や手続きの為に行く事もあるのだが前職を知ってか法廷通訳や取り調べでの通訳の仕事がある。その度にでっち上げられた調書だったり先入観があったと思える記述に疑問を持ち何とか出来ないか悩んで来た。 事件の事を自分なりに調べたり伝え切れない思いを引き出して伝えられないか試みる。本当は通訳だけしかしてはいけないと分かっていてもわかってもらえない思いがある筈だと調べてしまう。これではいけないとしばらく通訳の仕事を断っていた所へ、娘からクラスの子が喋れ無くて困っているから手話を教えてあげて欲しいと頼まれる。 

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ひなまる

デフヴォイスの続編

starstarstarstarstar 5.0 2020年12月08日

前作、デフヴォイス 法廷の手話通訳士の続編です。 引き続き手話通訳士の主人公が事件に迫るミステリー。 今回は全3部からなる連作短編集で、前半2つはまあまあ。3つ目は読み応えがあった。場面緘黙症の男の子が事件の真相を握っているのだが、ラストのシーンは息を飲んだ。社会的弱者にある人たちが自信を持って生きられる社会になればいいなと思う。

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