幽霊射手

○初版巻頭紹介文引用 不世出の推理作家として惜しまれながら世を去ったディクスン・カー。 死後の調査と研究で、ようやく彼の業績の全貌が明らかになってきた。 本書は、その最新の成果を基に、埋もれていた作品群を掘り起こした、ファン待望のコレクション。 著者二十一歳の時の処女短編「死者を飲むかのように……」を筆頭に、 アンリ・バンコランの活躍する推理譚四編、 つづいて40年代にラジオ・ドラマのために書き下ろした脚本の中から、 名作「Ｂ13号船室」をはじめ、おなじみフェル博士の登場する作品など、多彩な内容を収録。 不可能興味と怪奇趣味の横溢する傑作集。 ○収録作品目次 「奇蹟を創り出した男――ジョン・ディクスン・カーについて」　ダグラス・Ｇ・グリーン 「死者を飲むかのように……」 「山羊の影」 「第四の容疑者」 「正義の果て」 「四号車室の殺人」 「Ｂ13号船室」 「絞首人は待ってくれない」 「幽霊射手」 「花嫁消失」 「最新の成果に基づくカー研究書」　戸川安宣