シスターズ・ブラザーズ

創元推理文庫

パトリック・デウィット / 茂木健

2014年12月12日

東京創元社

1,320円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

粗野で狡い兄・チャーリー。普段は優しいが、キレると大変なことになる弟・イーライ。悪名とどろく凄腕の殺し屋シスターズ兄弟は、雇い主の“提督”に命じられ、ある山師を消しにサンフランシスコへと旅立つ。ゴールドラッシュに沸く狂乱のアメリカ西海岸で、兄弟は何に出遭い、何を得て、そして何か失うのか?世界の読者に衝撃を与えたブラッディ&ブラックな傑作、文庫化!

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

凄く面白くてほぼ一気読み。 コーマック・マッカーシーにユーモアのセンスがあったらこうなっただろうという作品、とどこかの書評にあったのが気になって読んでみましたが正にそのとおり! アメリカの西部開拓時代、冷血かつ狡猾な兄と、普段は心優しいのにキレると手がつけられなくなる巨漢の弟、悪名轟く殺し屋のシスターズ兄弟が、サンフランシスコまである山師を殺しに旅をする物語。 マッカーシーの「ザ・ロード」のようなロード・ノベルで、かつ「ブラッド・メリディアン」のようなウェスタン、しかも人間の獣性、人間を人間たらしめているものはなにかというテーマ設定(と自分は解釈しているのですが)が全く同じ。 マッカーシーのような重厚で美しい文章はなく、かわりに軽妙な語り口が大変魅力的でした。 とにかく面白い小説を読みたいという人にはお薦めしたいです。

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