
犬はどこだ
創元推理文庫
米澤穂信
2008年2月29日
東京創元社
814円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
開業にあたり調査事務所“紺屋S&R”が想定した業務内容は、ただ一種類。犬だ。犬捜しをするのだ。-それなのに舞い込んだ依頼は、失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつはなぜか微妙にクロスして…いったいこの事件の全体像とは?犬捜し専門(希望)、25歳の私立探偵、最初の事件。新世代ミステリの旗手が新境地に挑み喝采を浴びた私立探偵小説の傑作。
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もこりゅう
青春ミステリの旗手との呼び声高い米澤らしい、なんとなく新しい、探偵小説。
青春ミステリの旗手との呼び声高い米澤らしい、なんとなく新しい、探偵小説。都会生活になじめなかった主人公が地元に戻り、犬探し専門の調査事務所を開く。しかしそこにやってきた依頼は、人探しと歴史調査だった。そこから始まる、意外なクライムサスペンス。 作品全体として、伏線のはりかたが巧い。読者にわかるように書くことで、登場人物がいつそれに気づくか、というハラハラドキドキである。 主人公の紺屋とハンペー、主観が交互に入れ替わる構成になっているのだが、ここに大きなヒミツや叙述トリックがあるのでわっ!と思いながら読んでいたがそうではなかった。この構成はそれぞれの登場人物が知っている情報が別だけども、読者は両方知ることができる。そのため読者自身は謎解きができるという仕組みのヤツである。それでいて、ちょっぴり意外な驚きの結末。最後は、米澤作品らしい終わり方であった。
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