シャドウ
創元推理文庫
道尾秀介
2009年8月31日
東京創元社
770円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
人は、死んだらどうなるの?-いなくなって、それだけなのー。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。本格ミステリ大賞受賞作。
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古典的かつ巧みなミステリ手法に脱帽な、本格ミステリ小説。
登場人物の真意はすべて書いてあるのに、真実が読み取れず、ミスリードしてしまう。真実が明かされたあと読み直すと、記述されている真意がきちんと伏線となっている。道尾秀介らしい(っつーか2冊しか読んでないけど。。)、古典的かつ巧みなミステリ手法に脱帽な、本格ミステリ小説。 妻に先立たれた相模医科大学に勤める洋一郎は、悲しみよりも、自分自身が死んでしまったような感覚にとらわれていた。しかし、息子・凰介のひと言で、抑えていた悲しみがあふれ出てしまう。その凰介は、父・洋一郎の学生時代の友人・水城の妻・恵に声をかけられたとき、幼い頃の記憶がよみがえる。それは汗ばんだ裸の男女が交わっている映像だった。その1週間後、恵が自殺を遂げる。。 複雑に見える人間関係や、端々の伏線が気になってしまい、自分の中での事件があらぬ方向にどんどん持ってかれているのに、それにはまったく気づかずに、「この人がきっとこの人とあれでこうなっているわけだなっ!」と決め付けてしまう。作中に出てくる「確証バイアス」という心理現象にまんまと陥ること請け合いのよい読後感たっぷりの良作。
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(無題)
どんでん返しの傑作としてほんタメ!で紹介されていたので読んでみた。まあ、、どんでんがえってはいるのかな、、 精神病と絡めたストーリー展開で悪夢をみているような気持ちになるし、誰が正気か?っていう論点が面白いので最初から最後まで退屈はしなかったけどそんなスッキリはしなかったかな。小学5年生なのに逞しすぎるし警察が無能すぎる。あと大人の女性が腕からぶら下がって小学生女子が耐えられるもんかなーーって思ったの私だけ? とりあえず向日葵の咲かない夏よりは面白かった。おうすけ君もいい子。
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