渚にて

人類最後の日

創元SF文庫

ネヴィル・シュート / 佐藤龍雄

2009年4月30日

東京創元社

1,100円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

第三次世界大戦が勃発、放射能に覆われた北半球の諸国は次々と死滅していった。かろうじて生き残った合衆国原潜“スコーピオン”は汚染帯を避けオーストラリアに退避してきた。ここはまだ無事だった。だが放射性物質は確実に南下している。そんななか合衆国から断片的なモールス信号が届く。生存者がいるのだろうか?-一縷の望みを胸に“スコーピオン”は出航する。迫真の名作。

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長江貴士

書店員

ネヴィル・シュート「渚にて」

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2019年12月15日

みんなのレビュー (3)

たきひろ

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2023年07月26日

1950年代に発表されたSF小説だが今読んでもまったく色あせない。それどころか、最近書かれたものと錯覚してしまうくらいの内容。核戦争後に生き残った人類を描くストーリーは涙なしには読み切れない。人はこの世の最後が迫った時にどうするのか。人々の行動がきれいすぎるようにも思えるけど不自然なことも様子もなく描かれている。最後の100ページは誰もが止まらなくなって一気に読み進めてしまうと思う。最後にどうなるのか。この本を読み終えて、今世の中に起こっていることを考えざるを得なくなり、この小説に重なることが多くてとても暗澹たる気持ちになってしまう。気持ちが落ち込んでしまうくらいのめり込める、とてもよい小説。

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たきひろ

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2022年10月29日

1950年代に発表されたSF小説だが今読んでもまったく色あせない。それどころか、最近書かれたものと錯覚してしまうくらいの内容。核戦争後に生き残った人類を描くストーリーは涙なしには読み切れない。人はこの世の最後が迫った時にどうするのか。人々の行動がきれいすぎるようにも思えるけど不自然なことも様子もなく描かれている。最後の100ページは誰もが止まらなくなって一気に読み進めてしまうと思う。最後にどうなるのか。この本を読み終えて、今世の中に起こっていることを考えざるを得なくなり、この小説に重なることが多くてとても暗澹たる気持ちになってしまう。気持ちが落ち込んでしまうくらいのめり込める、とてもよい小説。

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

舞台は1960年代で大国同士が本当にありったけの核爆弾を使って戦争してしまった世界。北半球は放射能に覆われてしまってその影響がじょじょに南半球に及んでくる。 生き残ったアメリカの原潜スコーピオンはオーストラリアに避難しているが、シアトル近辺から発信されてくる電波の正体を突き止めるためにアメリカ本土に戻る… この航路における冒険は特に描かれず、淡々とじょじょに死滅していく世界を書いていて身につまされる。 1960年代の設定だからかオーストラリアが舞台だからか、ある程度節度を持ちながら死滅していく人達が描かれており却って恐ろしい感じがした。

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