雪国を江戸で読む
近世出版文化と『北越雪譜』
森山 武
2020年6月29日
東京堂出版
3,960円(税込)
人文・思想・社会
越後在住の鈴木牧之は、山東京伝・京山、曲亭馬琴ら江戸を代表する作家たちに自身の企画を売り込み、40年もの紆余曲折を経て、『北越雪譜』は完成した。この『北越雪譜』を巡って、素人の地方文人であった鈴木牧之と、錚々たる顔ぶれの有名作家たちとの交流を描き、牧之が『北越雪譜』の刊行を実現した背景や江戸の出版文化が垣間見える秀作。 序 章 ある「雪の本」をめぐる歴史 第一部 「雪の本」への途 第一章 江戸の書物と辺境・異界・雪国 第二章 越後と牧之、文化の大衆化の中で 第二部 雪の本とそれぞれの思惑 第三章 京伝、玉山、芙蓉、そして牧之 第四章 馬琴、京山、そして牧之 第三部 『北越雪譜』を編む 第五章 「板本の作者」のノウハウ 第六章 本をつくるーー京山・牧之の協働 第七章 板本『北越雪譜』を解体する 終 章 雪国を江戸で
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