善と悪の経済学

ギルガメシュ叙事詩、アニマルスピリット、ウォール街

トーマス・セドラチェク / 村井章子

2015年5月29日

東洋経済新報社

3,740円(税込)

ビジネス・経済・就職

2008年のリーマンショックを機に、経済学への信用は失墜した。 経済学は、いつから、どのようにして象牙の塔の学問となったのか? 失われた信用を取り戻すために、経済学はこれからどこへ向かえばいいのか? チェコ共和国で大統領の経済アドバイザーを務めた気鋭の論客が、 神話、哲学、宗教、経済学の文献を渉猟しながら、21世紀の経済学の進むべき道を示す。 ーー経済学の歴史を深く知ることは、経済学の可能性を最大限に示してくれる。 ーー経済学は、その始まりのときと同じように、倫理の問題を取り扱うべきだ。 ーー経済の研究が、科学の時代から始まったわけではない。 刺激的な主張を繰り出し、経済学のルーツを探る旅に読者を誘う。 ・チェコで7万部を超えるベストセラーとなり、15カ国語に翻訳され、2012年にドイツのベスト経済書賞(フルランクフルト・ブックフェア)に輝いた話題作。 ・チェコの初代大統領、ヴァーツラフ・ハヴェル氏によるはしがきつき ・チェコを代表する気鋭の経済学者による主流派経済学批判 ・主流派経済学へのもやもやした不信感のすべてをずばっと記述! ・専門家がまゆをひそめるような刺激的な主張の数々。 経済学は物語の力を信じるべきだ/経済モデルは虚構、もっといえば神話にすぎない?/ 人間はこれだけ好き勝手にやっていながら、それほど幸福でないとしたら悲しいことだ/ 経済学者は何の予知能力も持ち合わせていないにもかかわらず、社会科学のなかで いまだに将来予測にひどく熱心なのは、経済学者である。 序章 経済学の物語─詩から学問へ 第1部 古代から近代へ 第1章 ギルガメシュ叙事詩 第2章 旧約聖書 第3章 古代ギリシャ 第4章 キリスト教 第5章 デカルトと機械論 第6章 バーナード・マンデヴィル─蜂の悪徳 第7章 アダム・スミス─経済学の父 第2部 無礼な思想 第8章 強欲の必要性─欲望の歴史 第9章 進歩、ニューアダム、安息日の経済学 第10章 善悪軸と経済学のバイブル 第11章 市場の見えざる手とホモ・エコノミクスの歴史 第12章 アニマルスピリットの歴史 第13章 メタ数学 第14章 真理の探究─科学、神話、信仰 終章 ここに龍あり

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