第二次大戦のフィンランド空軍エース
オスプレイ・ミリタリー・シリーズ
カリ・ステンマン / カレヴィ・ケスキネン
2000年7月31日
大日本絵画
1,980円(税込)
人文・思想・社会
ロシア革命の混乱のなかで、フィンランドは民族国家として生まれた。フィンランド空軍は1919年、帝政ロシアからの独立戦争さなかに誕生した。そして義勇兵としてスウェーデンから馳せ参じたフォン・ルーセン伯爵が持ち込んだ機体に描かれたルーセン家の幸運のシンボル「青い鉤十字」が空軍の国籍標識となった。第二次大戦中、二度に渡るソ連の侵攻を撃退したフィンランド空軍は、その人口比では世界でもっとも多くのエースを輩出した。しかしこの北ヨーロッパ最強の戦闘機隊は、英、米、独、伊、仏、ソ、そしてオランダからかき集めた雑多な機体から構成されていた。開戦当初、フィンランド空軍は他の国では活躍しえなかったバッファロー、フィアットG.50、モラヌ=ソルニエMS406などの戦闘機を駆使し、驚くべき戦果をあげつつ、戦いの後半、ドイツの名機メッサーシュミットMe109を得て、その活躍は最高潮に達する。
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