パンター戦車と派生型
1942-1945
オスプレイ・ミリタリー・シリーズ
ヒラリー・L.ドイル / トム・イェンツ
2001年10月31日
大日本絵画
1,430円(税込)
科学・技術
本書の主題はパンター戦車とその派生型、つまりパンターのシャシーおよび構成部品を用いたバリエーション、そして固定陣地など他の兵器システムに活用する数多くの試みについての歴史を明らかにすることである。ドイツ戦車研究の泰斗である著者は、25年を越える調査でパンター戦車系列の設計と製造に携わった諸工場、ドイツ陸軍兵器局および機甲兵総監部から数千点におよぶオリジナル記録を発見。こうした公文書の研究に加え、現在も保存されている何両ものパンター戦車、ヤークトパンター(パンター駆逐戦車)、ベルゲパンター(パンター回収戦車)を徹底的に調査し、作業をもとにパンター戦車と派生型、さらに概念設計のみで終わった計画車両までを解説。イタリア本土のドイツ軍防衛ラインに設置し、実戦に使用したパンター砲塔流用の固定陣地が、連合軍の戦車を次々に破壊し、有効に機能したこと、砲兵隊向けに自走砲の計画があったことなど、興味深い事実が明らかにされている。
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