
異次元緩和の終焉
金融緩和政策からの出口はあるのか
野口 悠紀雄
2017年10月17日
日本経済新聞出版社
1,980円(税込)
ビジネス・経済・就職
○異次元金融緩和が導入されてから、4年たった。2018年には黒田総裁の任期も来る。いまこそ、総括と展望が必要な時だ。日銀は、2016年9月に、「総括的な検証」を行っているが、とても十分とは言えない。 ○異次元緩和は、日本経済のどこをどのように変えたのか? 基本的には、経済の基本を改善せず、国債市場を歪めただけの結果に終わった。日本銀行が意図したこと、意図の背後にある理論的な枠組みのどこに問題があったのか?そもそも目標や理論が間違っていたのではないか? ○このまま大量の国債購入が続くと、脱却はきわめて困難になる。なぜなら、金融市場の混乱などの問題解決がますます難しくなるからだ。また、仮に目標インフレ率が実現すると、日銀の財務上の問題、財政負担の増加などの問題が深刻になる。 ○いま必要なのは、インフレ目標の達成にこだわることなく、できる限り早く異常な政策から脱却することだ。その際に起こりうる経済と市場の混乱を最小限にとどめるために、何が必要かを早急に検討すべきだ、と著者は説く。 序 論 「金融政策の死」を「経済の死」につなげぬために 第1章 効果なしと分かっていた量的緩和をなぜ繰り返したのか? 第2章 弊害の大きいマイナス金利と長期金利操作 第3章 評価(1)物価上昇率目標は達成できず 第4章 評価(2)消費を増やさず、格差が拡大した 第5章 世界は金融緩和政策からの脱却を目指す 第6章 出口に立ちふさがる深刻な障害 第7章 本当に必要なのは構造改革
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