おだまり、ローズ

ロジーナ・ハリソン / 新井雅代

2014年8月14日

白水社

2,640円(税込)

人文・思想・社会

笑いと感動で描く、お屋敷の内側、型破りな貴婦人と型破りなメイドの35年間。20世紀前半、「古き良きイギリス」最後の時代のお屋敷を内側から描いた、すぐれた一次史料であると同時に映画のようにドラマチックで感動的な半生記。

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ケムケム

イギリス貴族の生活や戦争、家族愛などがメイドの視点から綴られた本であるだけでなく、労働者階級出身の筆者の強さや公平さに心打たれる作品。

starstarstarstarstar 5.0 2020年09月12日

 タイトルに惹かれて購入。大満足。この本一冊をもって、イギリス貴族の家政における組織がわかったとは言えないだろうが、大変興味深い内容だった。    カズオ・イシグロの「日の名残り」に出てくる宥和主義の貴族のモデルが、筆者の奉公先のアスター子爵であると何かで読んだ記憶がある。ところが、筆者はアスター子爵夫妻は決して宥和主義者ではなかったと述べている。なぜなら、アスター子爵夫人は、コロコロ気持ちや言うことが変わる女性で、そんな女性がナチスドイツの手先などになれるはずがないからだと、庇っているのか貶しているのかわからないことを言っている。  一貫しているのは、筆者のメイドとしてのプロ根性。その強い責任感と仕事へのこだわりは、多くの日本人が共感すると思う。  筆者は驚異的な記憶力の持ち主だったのか、あるいは、こまめに主人とのやりとりを日記につけていたのかもしれないが、細かなエピソードや会話を綴っている。また、自分なりの公平さで意見を述べているところが共感できた。メイドの視点から述べられた史料としても価値があるものではないだろうか。

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