日本人とは何か。(上巻)
神話の世界から近代まで、その行動原理を探る
山本七平
1989年9月1日
PHP研究所
1,708円(税込)
人文・思想・社会
伊達千広(だて・ちひろ)は1848年、類いまれなる歴史書『大勢三転考』を著わした。彼は独自の歴史区分で日本の歴史を見て、「骨(かばね)の代」「職(つかさ)の代」「名(な)の代」と3つに区分した。今の言葉で言えば「氏族制」「律令制」「幕府制」の時代ということになろう。日本の歴史は日本の基準で記さざるを得ず、中国や西欧の基準をもってきてもおかしくなってしまう。そこで本書では、この『大勢三考』の基準を用いながら日本文化の特性を探っていく。日本人が拠って来たる行動原理・生活様式、そして技術観などを多角的に分析。日本文化の再発見を試みた渾身の力作。
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