田辺元とハイデガー

封印された哲学

PHP新書

合田正人

2013年10月31日

PHP研究所

858円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

田辺元の「種の論理」は、国民総動員を哲学的に裏づけたため戦後封印される。しかし田辺は戦後、戦争遂行を懺悔し、「日本民主主義」を提唱して戦後日本の進むべき道を示した。西田やハイデガーに影響を受けつつも、西田の神秘主義やハイデガーの「他者の不在」を批判した田辺の哲学の本質に迫る。特に田辺が生涯を費やした、ハイデガーの存在学との対決について精緻に論述。「種の論理」がいま私たちに突きつけているものとは何か。

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