犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼
雫井 脩介
2015年9月19日
双葉社
1,870円(税込)
小説・エッセイ
警察、犯人、被害者家族ー前代未聞の騙し合いが始まる!巧妙に仕組まれた“誘拐ビジネス”。神奈川県警を嘲笑うかのような闇の犯行に、異色の捜査官・巻島史彦警視が再び立ち向かう。累計135万部突破の大ヒット警察小説、待望の第2弾!
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toruo
(無題)
かなり昔に読んだ一作目が面白かった記憶があっていつのまにか2が出てたので手にとってみました。前作で、左遷されていたのだけど毎晩テレビに登場する羽目になり最後は犯人を追い詰めた主人公、本作では神奈川県警にて遊撃的に特別な捜査を行うチームを率いている、という設定。そんな主人公が誘拐事件を任されて、という話。地元の有名企業の社長とその息子が共に拐われ、父親だけが先に解放され、特に身代金の要請がないというこの事件をいかに解決していくのか、というストーリー。警察側もそうなのだが犯人グループ、特にふとしたきっかけで道を踏み外した男を丹念に描くとことで物語に深みが出ているような気がした。最後が少しラッキーに頼った部分もあってそこは少し気になったけども次に繋がる感じで期待も持たせてあって上手いな、と思わされられた。個人的には地名も馴染みの深いところが多かったのも良かった。
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