殺人症候群
双葉文庫
貫井 徳郎
2014年12月9日
双葉社
1,210円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
殺人を他人から依頼されて代行する者がいるかもしれない。警視庁の環敬吾は特殊工作チームのメンバーを集め、複数の死亡事件の陰に殺し屋の存在がないか探れと命ずる。事件の被害者はみな、かつて人を死に至らしめながらも、未成年であることや精神障害を理由に、法による処罰を免れたという共通点があったー愛する者を殺されて、自らの手で復讐することは是か非か。社会性の強いテーマとエンターテインメントが融合した「症候群三部作」の掉尾を飾る傑作!
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三部作のうち、最初に購入したのが本書「殺人症候群」だった。 解説を読むと、「失踪症候群」から読んでほしいと書いてあるので、「失踪症候群」と「誘拐症候群」を購入した。 立て続けに、順番に読みすすめて本書に至り、本当に順番に読んで良かったと思う。そうでなければ意味がない。 作を重ねる毎に面白くなり、キャラクターにも思い入れが生まれた。 トリックは割と早い段階で分かったけれども、 この作品は謎解きよりも、キャラクターの行動に重きが置かれていたのだと思う。これからどうなるんだ!?とハラハラしながら頁を繰った。
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