九月の恋と出会うまで

「男はみんな奇跡を起こしたいと思っている。好きになった女の人のために」 主人公は普通のOLでカメラが趣味。引越し先のエアコンの穴から「一年後の今日」を生きている平野という男性に話しかけられるところからお話は始まる。なぜエアコンの穴?と突っ込みたいのを我慢して‥平野は現在同じマンションの住人で見た目はまあまあでも無愛想で話ベタ服のセンス最悪で作家志望で貧乏、モテない典型男である。一年後の平野(言い分けるためシラノと呼ぶ)は翌日以降の新聞の見出しを次々言い当て、主人公は平野には内緒でシラノに一つのお願いをされる。馬鹿馬鹿しく些細なことだけど未来のシラノにはとてもとても重要なことらしい。お願いを引き受けた彼女に待っていた未来は?平野とシラノ、彼女はどちら選ぶ? 時空を超えたラブストーリー。と銘打ってありますこのお話。甘すぎるラブストーリーは苦手なんだけどなぁ〜Bookoffで特集コーナーに置いてあったし確かTSUTAYAで見かけたタイトルだったんで購入したんだが‥結構早い段階で‥あーこれってあのパターンか‥とわかってしまった私‥読むスピードが上がりあっという間に終わる‥と思ったらラストはちょっと意外だった。確かにそれもありか、王道行くかと思ったけどそういう伏線もあったと納得。最後の公園のシーンは割と良かったなぁ。きっと文章より映像化されたやつのほうがいいと思う。予告編観てみてこれは文章よりも映像化のほう押し!!!です。 平野役の#高橋一生 さんの「僕が運命の人じゃなくても君を守りたい」という台詞は刺さったなぁ。彼女に振られても振り向いてもらえなくても、自分に彼女の気持ちが向いていないのがわかりきっていても、ただただ好きな人を守りたいという気持ちで行動する平野にぐぐっときて、予告編の数十秒だけでちょっと涙腺が緩みかけた。ので、今度借りて観てみようと思いました。

非表示