木槿ノ賦

居眠り磐音江戸双紙〔42〕

双葉文庫

佐伯泰英

2013年1月31日

双葉社

712円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

天明三年盛夏、隅田川左岸の小梅村で穏やかな暮らしを送る坂崎磐音は、参勤上番で江戸に出府する関前藩主一行を出迎えるため、父正睦とともに六郷土手でその到着を待っていた。旧主福坂実高との再会を果した磐音だったが、随行してきた一人の若武者から思わぬ申し出を受ける。春風駘蕩の如き磐音が許せぬ悪を討つ、超人気書き下ろし長編時代小説第四十二弾。

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3.4 2018年01月28日

旧主、実高が参勤上番して来ました。磐音は父・正睦様とともに六郷の渡し場に出迎ました。そこには、継嗣のない藩主・福坂実高が養子に迎えた福坂俊次が伴われていました。これが昼行灯と評される国家老・坂崎正睦の切り札でした。田沼意次父子の妨害の中、上様のお目通り実現の為に正陸は、八面六臂の活躍をするのでした。然るべき所への挨拶と幕閣への根回しが奏功して、俊次は名実共に継嗣として認められました。この夜、小梅村坂崎家では、正睦三代は心からの祝賀の宴を張るのでした。 実高の養子・俊次は、人質として江戸に残るのが幕府の定めです。実高は俊次に磐音に師事し、剣の修行を命じます。むろん俊次は最初からそれを願っていたわけですから異論はありません。坂崎正睦と照埜は、国元に帰ることとなります。警護役の若侍もなかなか筋が良いようで、関前藩は剣術の方は人材が豊富なようです。 坂崎正睦と照埜は小梅村を出立します。別れの宴は多士済々、賑やかでしたが、出発の朝はぐっと密やかに、しかし、関前藩の次期藩主・福坂俊次も見送りに来ておりました。陸路の途中、鎌倉の縁切寺に立ち寄ったのは、お代の方との対面のためです。 竹村武左衛門の息子の修太郎は、母親の過保護のせいで真っ直ぐに育ちません。また、起倒流鈴木清兵衛配下の新たな襲撃者は、短弓に南蛮渡りの猛毒を塗ってあるとか。物騒な話です。加えて磐音は、短慮を絵に描いたような佐野善左衛門の、田沼意次に対するストレス発散のお相手も勤めます。遠く山形では、奈緒が前田屋内蔵助が怪我を負い介護や家業の切り盛り追われる事態も伝えられ、心配事は絶えません。 尚武館佐々木道場の改築の際に、地中から出土した二振りの古刀のうち、短刀の研ぎが進みます。そこには、葵の御紋とともに、「三河国佐々木国為代々用命 家康」という言葉が刻まれておりました。武家地の拝領屋敷といい、徳川家と佐々木家との深い関わりとともに、何らかの秘命を示唆します。一方で、起倒流鈴木清兵衛道場の師範・池内某が、関前藩継嗣・福坂俊次を襲撃させようという密談を、弥助が聞いてしまいます。なんとか襲撃の舟は撃退したものの、霧子が毒矢で深手を負ってしまいます。許せぬ所行と、起倒流鈴木道場に出向き、白河藩の松平定信ら諸大名の居並ぶ前で、主を悶絶させたものの、霧子の生死は危うそうです。 本巻で42巻を数える居眠り磐音、そもそも物語の発端となったお家騒動で命を落とした磐音の親友、河出慎之輔、舞、小林琴平の十三回忌が来年に迫っているそうな。ずいぶんと長い間読み続けているものです。

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