日本橋物語
蜻蛉屋お瑛
二見時代小説文庫
森真沙子
2007年3月31日
二見書房
712円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
“遠い所へ行く、当分は戻れない”それが十五両の大金で、帯と反物を買った貧しい身形の職人の言葉だった。土一升金一升と言われる日本橋で染色工芸店の蜻蛉屋こと人呼んでとんぼ屋を営むお瑛は、商品を渡す時、瞬間その意味を訝しんだが…。情理をわきまえた才色兼備の女将と評されるお瑛は、二十九歳になる出戻りだったが、事件は客からもたらされる事になった…。文壇女流の実力派、歴史推理の鬼才が挑む、心にしみる本格時代推理。
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