驚異の部屋

ハプスブルク家の珍宝蒐集室

エリ-ザベト・シャイヒャ- / 松井隆夫

1990年12月1日

平凡社

16,019円(税込)

ホビー・スポーツ・美術

世界劇場としての美術=驚異蒐集室。王侯たちの美術蒐集室は複雑な構成体、内的秩序を備えた総合体であった。互いにかけ離れているように見える品目も、宇宙の調和的秩序を反映している。この世のあらゆる産物と人間のすべての技…このような万有の充溢を通しての美術蒐集室の、まさに百科全書的な構成体としての本性が明らかになる。それ自体で完結した小宇宙というこの解釈は、美術蒐集室が16世紀以来、世界劇場と呼ばれるようになったことによって確証される。

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