松本清張と昭和史

平凡社新書

保阪正康

2006年5月31日

平凡社

792円(税込)

人文・思想・社会 / 新書

社会派推理小説の分野を開拓し、歴史小説、社会評論、古代史研究など、多彩な執筆活動を展開して、「国民作家」の名にふさわしい存在感を示した松本清張。なかでも、現代史の謎に切り込んだノンフィクションは重要な柱である。清張は、軍部をはじめとする国家権力、二・二六事件で蹶起した将校たちにどのような眼差しをむけていたのか?占領期の闇をいかに切り裂いたか?「昭和」という時代にどう取り組み、何を見たのか?松本清張から、「時代の記録者」としてバトンを受けた著者が、『昭和史発掘』『日本の黒い霧』を通し、その史観の本質に迫る意欲作。

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