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筋肉博士石井直方の筋肉まるわかり大事典(vol.2)
B.B.mook
石井直方
2007年11月30日
ベースボール・マガジン社
1,257円(税込)
ホビー・スポーツ・美術
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(無題)
今、私が夢中になってるいることと言ったらスキューバダイビング、それともうひとつが筋トレです。ともに若い頃にやりたいと思ったものの、時間やお金に余裕がなくて断念したものです。リタイアした今になって、若い頃の思いを実現しています。今日はスキューバダイビングの事は置いといて、筋トレについて話してみたいと思います。若い頃にやりたかったのは、ボディビルですが、流石にこの年になってはボディビルダーを目指すには無理があると思い筋トレに励んでいます。週に5日、一回2時間半を当てていますので、読書に次いで費やす時間が多くなっています。健康増進のために運動をすることが良いのは分かっていても、それを持続するのは困難な事だと思います。幸いに私は、1年半に渡って続けることができました。筋肉については、標準値までの1.3キロの増量を目標にしましたが、これをこのほどクリアすることができました。運動を漫然としてやっていたのでは、筋肉の増量を図るわけにはいきません。やはり、そのメカニズムを知り、科学的に合理的な方法によるトレーニングが必要になります。その意味では、石井直方先生の著書は大変参考になりました。 本書は、筋肉博士こと石井直方教授の筋肉に関する講義の第2弾にあたります。講義と言ってもムック形式ですので、何と無く眺めているうちに読み終わってしまいます。筋トレと言うと筋肉馬鹿と揶揄する言葉もありますが、その点石井先生はご自身がボディビルダーであっただけでなく、2回に渡ってミスター日本の座を射止めているばかりか、東大大学院の教授ですので大変に説得力のある講義内容となっています。内容を一言でいえば、最新のトレーニング・コンディショニング理論が分かりやすく紹介・説明されています。しかも、初歩的な疑問から専門的な理論、筋トレに関する誤解や勘違い、最新の研究データなどにまで幅広く言及されてれています。 例えば、次のようなことは本書を読むまで誤解していました。『よく心臓が大きいのは良くないと言われますが、これは「心臓肥大」と言う状のことで、高血圧などが原因でなります。これに対して同じように心臓が大きくなるのでも、スポーツ心臓は全く異なります。マラソンランナーなど持久競技で活躍する選手は、心臓が1分間に送り出す血液量が多いほど力を発揮できます。でも心臓が1分間に打てる最大数は、アスリートも一般の人も変わらないのです。そこで循環する血液量を増やしてやるために、心臓の容積そのものが大きくなっていく。これがいわゆるスポーツ心臓です』。
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