異常気象
多発する裏に何があるのか
ワニのnew新書
村山貢司
1999年6月15日
ベストセラ-ズ
712円(税込)
科学・技術 / 新書
地球の温暖化といえば、21世紀の後半には地球の温度が今より2度から4度高くなり北極や南極の氷が解けて海面が上がる、といった知識を誰もがもっている。しかし大半の人たちの感覚ではそれは100年後の話であって、自分たちには関係ないと思っているのではないだろうか。しかし、「地球の温暖化は毎年0.1度ずつ気温が上がっていって、50年もたつと最終的に気温が5度高い世界がやってくる」という、のんきに構えていられる性質のものではない。問題は、地球の温暖化が進む過程で今まで以上の規模での異常気象が多発し、極端な食糧不足や大洪水などが日本を、いや世界全体を襲うことになるということである。本書は、温暖化の進んだ世界の解説ではなく、温暖化が進行する過程のなかでどのような異常気象が発生しやすくなるかを考えている。本書を読めば温暖化の対策が21世紀の話ではなく、直ちに手を着けなければならないことが理解できるであろう。
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