スピノザ 力の存在論と生の哲学

秋保 亘

2019年1月26日

法政大学出版局

3,960円(税込)

人文・思想・社会

スピノザの生を切実に貫いていた問いとは、いったい何だったのか──。みずからの名をもって一人称で語る最初期の著作『知性改善論』でその哲学的企てを開始したスピノザは、いかなる道をたどって稀代の哲学書『エチカ』に到達したのか? スピノザ哲学の生成と展開を緻密に再構成し、その総体を〈生の肯定の哲学〉として一貫した姿で描き出す、正統にして革新的な挑戦。気鋭の著者が放つ渾身の論考! はじめに  凡 例 序 論 第一章 スピノザ哲学の開始点ーー確実性の問題  第一節 学の目的ーースピノザ哲学のもくろみ  第二節 確実性の問題 第二章 実在と本質ーースピノザ形而上学の問題  第一節 『改善論』における実在と本質の問題ーー個別性  第二節 個別的なものの本質と実在ーー実在の多義性・本質の優位・自然の順序  第三節 『改善論』の定義論(1)--定義論と順序づけ 「方法の第二部」の標的  第四節 『改善論』における定義論の理論的困難と確固永遠なるものの問題 第三章 スピノザ形而上学の構造ーー本質・実在・力能  第一節 『エチカ』冒頭における定義の問題  第二節 属性・本質・完全性・事象性・力能ーー力の存在論 第四章 Ratio seu Causa--原因あるいは理由  第一節 デカルトにおけるcausa sive ratio  第二節 スピノザにおける原因と理由 第五章 個別的なものの実在と本質  第一節 個別的なものの実在ーー有限性の問題  第二節 個別的なものの本質 第六章 本質・実在・力能ーー永遠性  個別的なものの永遠性ーー本質と実在 結論 力の存在論と生の哲学  引用文献表  あとがき  事項索引  人名索引

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