兵士になった女性たち

近世ヨーロッパにおける異性装の伝統

R.M.デッカー / L.C.ファン・ドゥ・ポル / 大木 昌

2007年4月1日

法政大学出版局

2,860円(税込)

人文・思想・社会

17〜18世紀のヨーロッパでは、女性が髪を切り、男装して陸海軍に入隊したり男性の職に就くなどの現象がみられた。なかには、みずからの性を“男”と偽って女性に求愛し、結婚を繰り返した女性もいた。当時、女性が男装することはひとつの伝統として生きていたが、その背景には、愛国心、貧困、家庭環境などにまつわるさまざまな動機が存在し、またジェンダーやセクシュアリティにかかわる多くの問題をみてとることができる。本書は、主に近世オランダ共和国の裁判記録・自叙伝・文学作品といった文字資料に加えて、版画、古くから歌い継がれてきた流行り歌や民謡などを発掘し、“男性として生きた女性たち”の心性と歴史をいきいきと描きだす。

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