幸福トラベラー

山本幸久

2013年2月28日

ポプラ社

1,650円(税込)

小説・エッセイ

新聞部部長、だけどダメでさえない“ぼく”が、上野で出会った、謎めいた少女。修学旅行で東京に来たという彼女には、何か隠している目的があるようで…。突然はじまった秘密の旅は幸せな未来にむかうのか!?携帯番号も知らない、住んでいる場所も知らない。お互いの名前しか知らないふたりがたどる、奇跡の物語。東京の下町・上野を舞台に、ダメな中2男子が頑張る、リトルラブストーリー。

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とも

(無題)

starstarstar 3.0 2018年01月26日

それが今から何年前であるかは、人によって様々ですが必ずあった14歳、その頃人は恋に目覚めます。異性を好きになるのですが、後から思い出すと、どういう訳か恥ずかしさを伴うものです。私はすでに老齢期に入っておりますが、そんな私が中学生の恋愛小説を読んで愉しんでいるとすれは、一種のアブナサを感じるのではないでしょうか。いえ、そっち方面には行きません。本作品は中学生の恋愛を扱っていますが、書名の通り全ての読者を幸せに誘ってくれるものです。もう一点、知っているようで実はよく知らなかった上野公園のディープな観光案内としても興味深く読めます。 主人公は中二の少年、小美濃春生と言います。身体が平均より小さくてスポーツオンチです。イケメンで長身、スポーツ万能の父親からどうしてこんな子ができたのか、不思議です。春生は密かにエディプスコンプレックスで悩んでいます。憧れの高梨先輩は受験を控えています。体育の日が運動会だったので振替休日の今日、校内新聞の特集のために受験に効く上野のパワースポットに取材にきました。そこで、修学旅行中の行方彩夏と知り合います。春生は行方から風変わりな頼みごとをされます。上野名所をバックに自分の写真を撮ってほしい、その際必ず端っこに自分を入れてほしい、と言うのです。こうして風変わりなデートもどきが始まります。 わずか数時間を共にした二人でしたが、他の同級生や友人とは違う波長の一致をお互いに見出します。上野めぐりが終わる頃には、彼女は学園生活を穏便に送るために付けていた仮面を捨てる事を決心します。そして、この思い出を生涯忘れないことを誓い合います。彼女は連絡先を告げないままは姿を消してしまいます。このままでは、青春の儚い思い出となってしまうところですが、最後に感動的なドンデン返しが待っています。

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