
ザ・ディスプレイスト
難民作家18人の自分と家族の物語
一般書 232
ヴィエト・タン・ウェン / 山田 文
2019年2月7日
ポプラ社
1,870円(税込)
人文・思想・社会
難民としての出自を持つ世界各地の作家18人が、「場所を追われる」体験をみつめなおし、祖先、家族や知人、さまざまな「難民として生きる人たち」の声に耳を傾けていく。排外主義が強まる世界で、掻き消されそうになる人間的な声を丁寧に拾い上げた本書は、私たちの心の奥にある感情を揺さぶり、痛みとともに新たな光を投げかける。喪失した「物語」を編みなおすことの意味を伝える異色のアンソロジー。 「難民になること、それは過去がたんなる時間の経過でなく喪失でもあると知ることにほかならないーー愛する者、国、アイデンティティ、自己の喪失。わたしたちは、こういった喪失のすべてに声を与えたい」--ヴィエト・タン・ウェン「はじめに」より。 【目次】 ヴィエト・タン・ウェン「はじめに」 ジョセフ・アザム「ラスト、ファースト、ミドル」 デイヴィッド・ベズモーズギス「ありふれた物語」 ファーティマ・ブットー「肉と砂」 ティ・ブイ「何が違うのか、そして何を失う?」 アリエル・ドルフマン「トランプの壁は、つくられる前からおいしい食べものに負けていた」 レフ・ゴリンキン「神聖ローマ帝国の女王、マリア・テレジアのゲスト」 レイナ・グランデ「とどまることのできる親」 メロン・ハデロ「追体験」 アレクサンダル・ヘモン「神の運命」 ジョセフ・カーテス「第二の国」 ポロチスタ・カークプール「移民でいる十三の方法」 マリーナ・レヴィツカ「難民と流浪者」 マーザ・メンギステ「旅の道のりで起こること」 ディナ・ナイェリー「恩知らずの難民」 ヴ・トラン「ふたたび難民に」 ノヴヨ・ローサ・チュマ「新たな土地、新たな自己」 カオ・カリア・ヤン「難民の子どもーーヤン一族の勇士たち」 訳者あとがき/執筆者紹介 【背景と意図】 本書がアメリカで刊行された背景には、ドナルド・トランプの大統領就任とそれにつづく排外的政策・感情の高まりがあった。エイブラムス社の編集長で元難民の妻を持つジェイミソン・ストルツが、イスラム諸国からの入国禁止令に対する抗議運動に心を動かされて立案したのが本書だ。ピューリッツァー賞作家で自身も難民であるヴィエト・タン・ウェンをはじめ、世界中の優れた「難民作家」がつづるエッセイは、喪失の痛みを通して、新たな人間の物語を編みなおそうとする試みでもある。
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