お探し物は図書室まで
一般書 304
青山 美智子
2020年11月11日
ポプラ社
1,760円(税込)
小説・エッセイ
お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
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みんなのレビュー (14)
心温まる、背中を優しく押してくれる本
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(無題)
図書館ではなくて、図書室ってのがいいねぇ。小学校に併設されたコミュニティハウスの図書室だ。そこにどっかと座るのが司書の小町さゆり。可愛らしい名前とは裏腹に穴籠もりした白熊を思わせる巨体だ。彼女はレファレンスを担当している。レファレンスとは,利用者の調べものをサポートする図書館のサービスである。だから、彼女は「何をお探し?」と声をかける。本書には彼女に声をかけられた五人が登場する。彼らは確かに何かを探している。探し物は、例えば朋香の場合は仕事をする目的である。いや待て、さゆりが言ったのは、そう言う意味じゃないだろって。総合スーパー・エデンの婦人服売り場で働く朋香は、職場に夢や希望も持てないままに毎日を過ごしている。朋香が図書室に来たのは、スキルアップのためのExcelの入門書を探すためだった。朋香の求めに応じてさゆりは、在庫の中から最適なパソコン関連書籍を提案するのだった。さゆりから渡されたペーパーには、Excelの入門書の他に絵本の『ぐりとぐら』がプリントされていた。朋香はふと『ぐりとぐら』に登場するカステラを作ろうと思い立つのであった。それをきっかけに、朋香は菓子パンやインスタントラーメンばかりの食生活から、手作りのお弁当を用意するまでに変わっていく。さゆりのレファレンスは、ドンピシャであった。
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5人が抱える悩み・問題に寄り添えるお話。改めて本は人の心情を知れました。
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Kazuna
(無題)
自分が頑張れる素敵な言葉が、 この本にはたくさん詰まっています。 どの道を選んでも 自分が選んだ道であればいい。 やりたいことがあるのなら、 いつまでに何をするのかを具体的にすること。 夢を夢のまま終わらせないヒントが たくさんありました。 この本に出会えてよかったです。
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