
ぼくらの祖国
青山繁晴
2011年12月31日
扶桑社
1,760円(税込)
小説・エッセイ / ビジネス・経済・就職 / 人文・思想・社会
きみは祖国を知っているか。あなたは祖国を知っていますか。「祖国」を知らない受験生、教師、親たちへ。「祖国」を震災で知った新しい日本人へ。
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(無題)
すばらしい本に巡り合った。何よりも著者が本気である。著者の命をも惜しまない真実の叫びがビンビンと伝わってくる。本書は中学生ぐらいの若い読者を意識して書かれたようだが、大人にもぜひ読んでもらいたい。「祖国とは何だろう」と日常生活の中で考えることはほとんどない。しかし、今、「祖国」としての「日本」が日本国民から見つめられつつある。日本と隣国間で起きている領土の問題や、3.11による原子力発電所事故から、自分の生まれ育った「日本」を見つめなおす機会を設けられたのだ。福島第一原発事故後、専門家は誰も現場に入ろうとしなかった。それを知った青山は、現場に向かった。その青山に「よくぞこんな最前線の奥深くまで来てくださった。ありがとう」と握手して手を離さなかった人物がいた。それが吉田所長であった。「みんな、安全な東京にいて、勝手な指示ばかり押し付けてくるから現場は混乱する」と言ったあの吉田さんである。やがて読み進めていくと、硫黄島の章まで進んだ。それ以前の福島原発事故について書かれている場面でも、若干感じてはいたことではあるが、文章に情念が先走るのである。そして次第に祖国を思う心が、皇国史観を当然ものとするごとく置き換わっていくのである。硫黄島では、当地の指令隊長、栗林中将の心霊写真を撮影してきたというのである。これはいただけない。ここまでくると、眉唾ものになってしまう。筆が走ってしまった結果なのだろう。残念なことだ。
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