
「Jポップ」は死んだ
烏賀陽 弘道
2017年9月4日
扶桑社
880円(税込)
エンタメ・ゲーム / 新書
かつての「ヒットの教科書」が大不況に喘いでいる。 一体「Jポップ」に何が起きているのか? 不況に喘ぐ「Jポップ」をよそに、 音楽業界は活況そのもの!? 徹底した現場取材でその姿を描く! CDの売上が半減し、国民的大ヒットもなくなり、街からCDショップが消えたいま、音楽業界は風前の灯なのか? ところがどっこい、じつは活気に満ちている。元気の素はパチンコ? ウエディング? カラオケ? 逞しき音楽業界の“いま”を徹底した現場取材で浮き彫りにしていく。 主な内容 ●“日本の”ライブハウスはまず潰れない ●カフェが本物の“ライブハウス”を実現 ●音楽はYouTubeで無料で、ライブは有料で ●フェスがひとつの産業になった ●自作リリースにカネはいらない ●なぜウォークマンはiPadに惨敗したのか ●パチンコはいまや音楽マスメディアだ ●結婚式という音楽メディア ●楽器の弾けないミュージシャンーーーetc. 本書は所謂俯瞰に音楽業界を扱った本ではなく、著者がライブ会場、フェス、パチンコ、結婚式場、楽器店、モジュール・シンセ・ライブ(および店舗)、レコード・カッティング店等々すべてゲンバまで足を運んで取材している音楽ルポ。「ヒットの教科書」とされていた「Jポップ」が凋落する様は他のビジネスにも大変参考になる。そういう意味では“ビジネス書”的な側面もある。
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