屈辱のレッスン

ハーレクイン・ロマンス

スーザン・マッカーシー / 井上京子(翻訳)

2001年6月30日

ハーパーコリンズ・ジャパン

704円(税込)

小説・エッセイ / 新書

モデルとして活躍中のアリシャに大きな仕事の話が持ちかけられた。有名化粧品会社のキャンペーンガールにどうかという打診だ。まだ最終候補の段階だが、正直なところアリシャの気は重い。依頼主が、写真家で広告代理店主のロス・エリオットだったからだ。五年前、スーパーモデルを夢見ていた十七歳のアリシャは、ロスのスタジオに行き、お金をちらつかせてカメラテストを受けた。そんな彼女に反感を持ったロスの要求は厳しかった。セミヌードにされ、唇まで奪われて、アリシャは逃げだした…。あのロスから声がかかるとは、運命のいたずらとしか思えない。気が進まないまま、アリシャは面談の場所に出向いた。契約があまりに早く決まり、彼女はほかの候補者のことを尋ねる。「候補者リストなんてものは最初からないよ」ロスはあっさり答えた。彼はアリシャへの依頼をはじめから決めていたのだ。でも、なぜー。

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Readeeユーザー

処女で頑張り屋のモデルのヒロインと傲慢な写真家

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1.6 2017年05月30日

「街頭で殴り合いを重ねて来たタイプ」の写真家ロスとモデルのアリシャ。17歳の頃にモデルになる為にロスのスタジオに行ったアリシャは、ロスから逃げ出した後に大学に入るも、父親が自殺して母は現実を受け入れず、大学を辞めてモデルとして働くようになった。現在モデルの階段を上がっているところだが、医者の卵の弟の学費と母の贅沢の為に、やむなくロスと専属契約を結ぶ。バンコクの灼熱の雑踏の中での撮影や熱帯雨林の危険な橋での撮影。橋を渡る際に落ちそうになって怪我をするも、努力家で真面目なアリシャは全力を尽くして撮影にのぞむ。アリシャがあまりにも一生懸命で無垢なので、心底ロスが憎たらしい。次の撮影でヌードになるという事に絶望したアリシャはロスに直接抗議するも「じゃあ僕が写真を撮ろう」と言って他のスタッフには休暇を与えて2人きりで島に行く。そこで数日間、撮影と情事を繰り返した2人はそのあと、アリシャはロンドンへ帰り、ロスは家族同然のティナがいるシドニーへ行く。一ヶ月ほど経ってからパリのファッションショーで再会する2人。ロスは相変わらずアリシャを愛人同然に扱っててあくまでも、2人は身体の関係であることを再確認するアリシャ。それからロスが家族がいない反逆児だったり、他にも仕事をたくさん請け負っていたり、アリシャと初めて会った時から彼女を好きだったりする事が暴露される。アリシャが母の裁判所に付き合う際に、ロスが裁判所にやってきてアリシャに全てを告白する。そしてロスは結婚を催促する。…なんかここまで頑張ってきたアリシャが報われたとは到底感じられない適当な終わり方で凄く腹がたつ。アリシャは本当にいい子で真面目。ロスいらんわ。

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