ゆえなき嫉妬

ハーレクイン・ロマンス

アン・ハンプソン / 霜月桂

2016年1月31日

ハーパーコリンズ・ジャパン

722円(税込)

小説・エッセイ / 新書

アテネの船舶会社で重役秘書をしていたヘレンは、ゴージャスなギリシア人社長ニックから強引に体の関係を迫られ、イギリスに逃げ帰るが、そこでも災難が待っていた。よりにもよって親友の夫にしつこく言い寄られ、求愛されたのだ。困り果てていたヘレンの前に、元ボスのニックが再び現れる。「結婚を申し込みに来た。きみを手に入れたい、どうしても」所有欲を満たすためだけの結婚など、ヘレンには考えられないが、男尊女卑の風潮が根強いギリシアでは珍しくないと彼は言う。でも、わたしが結婚すれば、親友の夫を振り切れる…。ヘレンは親友を救うため、ニックとの愛なき結婚を受け入れた。

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Readeeユーザー

傲慢男と嘘つき女

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1.7 2017年05月30日

最初に読んだ時は「あれ?ヘレンって誰ともくっつかないの?もしかしてこれ恋愛ものじゃないの?」と思った。そしてニックっていう名前、めっちゃ多いな。日本でいう太郎みたいなもんなのか?ギリシア読みだとニコラスとかニコライが本名かな。ニックは典型的なギリシア男で「君の体が欲しい。結婚はギリシア人とする」と豪語しやがった。しかもしつこく何度も。これでイエスという女がいるんだろうか?ニック馬鹿なの?怖くなったヘレンはギリシアを出国してロンドンへ帰る。ヘレンの母は再婚して義父ハロルドは気取り屋でヘレンに馴れ馴れしい。しばらくは我慢して母と共に暮らす。そこで親友のフィアンセのポールと会い互いに惹かれあう2人。しかしヘレンは何より親友フランセスが大事なのでポールを撥ね付ける。そんな時にニックがロンドンにやってきてヘレンにプロポーズする。ヘレンはポールから逃れる為に渋々ニックと結婚してギリシアに行く。そこで再び別の男ジョンが現れ、ヘレンとコーヒーを飲む。その事をニックに質問されたヘレンは「カフェには1人で行ったわ」と嘘をつく。なんでこんな嘘をついたのかはよくわからないがおそらくニックが怖かったからだと思う。その後はジョンと会ってるのがバレて激怒するニック。単に男と会っただけで怒るのも頭がおかしいけど、嘘をついていたことに怒りを覚えたんだよねきっと。その後の2人が面白過ぎる。ニックは「僕を侮辱した事を謝れ!」と言いヘレンは「あなたが謝るべきよ!それまであなたとは絶対に口を利かない!」といって2人とも意地になる。なんとそれが一週間続く。最終的にはニックがヘレンの髪を引っ張り殴ろうとすると脅して「やれるものならやってみなさいよ!」と言って2人の冷戦は終了。改めて思ったんだけど、ヘレンはそもそもニックを全く信用してないから簡単に嘘を付くんだなと感じた。まあ自分にとって憎たらしい相手に正直である必要はないもんな確かに。ニックに改めて「僕と結婚したのは、金と安定した暮らしのためだっただろう?」と言われて再び嘘を付くヘレン。そのあとギリシアに母と義父ハロルドがやってきて、ポールからの手紙を持ってきたという。しかもポールと関係を持っているなんてふしだらな娘だ!と2人して決めつけている。そのあとポールの名前を聞いたニックは激怒して、手紙を見せろと叫ぶ。ここでヘレンが「私を信じて!」とほざく。いや嘘つきまくっていたのに信じれるわけないやろ…どうかしてるわヘレン。それから友人に会いに行くと嘘をつきロンドンに戻るヘレン。もうこの女、いい加減にしろよ嘘付き過ぎで吐き気するわ。ロンドンでポールに再会してニックもそこに乱入。ニックがあまりに哀れすぎる。ヘレンはもう救えない。それからニックの母がやってきて、ヘレンの話を聞き、そのあとニック母がニックにヘレンの真実を教える。直後にヘレンが壊れかけのバルコニーから落下して、助かる。それから2人は素直になって愛の告白をし合う。話自体は悪くないけど、最後が慌てて展開したように感じる。なによりヘレンに全く同情できない。ただニック母がいい人だった話。

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