ディ・バラ家の物語(1)

Author collection

デボラ・シモンズ

2009年3月31日

ハーパーコリンズ・ジャパン

1,026円(税込)

小説・エッセイ / 新書

十三世紀のイングランド。わずかな従者を連れて旅の道を急ぐ姫君が、賊に襲われた。姫君は落馬して気を失い、窮地を救った男たちに助け起こされたとき、自分のことを何も覚えていなかった。所持品の記名からマリオンという名前らしいとわかったものの、彼女がどこから来てどこへ行くつもりだったのかは見当がつかず、マリオン姫は救い主たちの城、キャンピオン城に迎えられる。城主キャンピオン伯爵は親切で温和な人物だったが、その六人の息子たちは、狼と表現するのがぴったりの若者たちだった。それでもマリオンは、狼の集団との暮らしになんなくとけ込んでいく。ある日、七人目の狼、長男のダンスタンが久々に城に帰ってくる。ほかの六人に感じなかったときめきを感じるマリオン。しかし、ダンスタンの帰郷は、マリオンの去るときでもあった。ついに彼女の身元がわかったのだ。マリオンはダンスタンに伴われ、家路をたどる旅に立った…。

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