アステカ・マヤの神話

丸善ブックス

カール・タウベ / 藤田美砂子

1996年3月31日

丸善出版

1,388円(税込)

人文・思想・社会

16世紀のヨーロッパ人による征服のため、絵文書や彫刻をはじめとするメソアメリカ文明の美術品は大量に破壊されてしまった。だが、それよりも文化的に計りしれない損失となったのは、殺戮や疫病の流行、過酷な労働、改宗などによって、土着の慣習や観念が滅ぼされてしまったことである。しかし、本書に描かれているのは死滅した部族の死に絶えた神々ではない。これらの神話は、アステカ族、マヤ族をはじめ、メキシコや中米の諸部族の後裔の観念や言語のなかで、今なお生き続けているのである。

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