記号学の冒険新装

ロラン・バルト / 花輪光

1999年11月30日

みすず書房

3,190円(税込)

人文・思想・社会

「物語の構造分析序説」(1966)以来、バルトはフランスのナラトロジー(物語記号論)のリーダーとしてこの先端領域を切り拓いてきた。本書は、この分野における主要な論考、「物語の構造分析-『使徒行伝』10-11章について」(1969)「行為の連鎖」(1971)「エドガー・ポーの一短編の分析」(1973)を収める。この三編の邦訳によって、バルトの“物語学”関係のエッセーはほとんど訳されたことになる。彼の新鮮な分析視角はわが国の“物語研究”にも有益な示唆を与えるであろう。他にも、レヴィ=ストロースの『野生の思考』を論じた「社会学と社会論理」をはじめ、「ソシュール、記号、デモクラシー」「記号学と都市計画」「記号学と医学」など、バルトの柔軟な“意味作用の記号学”の実践を示すエッセー(試み)を収録。言説の繰り返しをきびしく斥けた“知=快楽”の冒険家バルトの軌跡、テクスト記号学の展開を、本書はみごとに示している。

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