RCT大全

ランダム化比較試験は世界をどう変えたのか

アンドリュー・リー / 上原裕美子

2020年9月18日

みすず書房

3,520円(税込)

人文・思想・社会

耳寄りの話が満載。 神話を覆し、隠れた真実を明らかにすることに興味があるなら、 ぜったい欠かせない必読書だ。 ーースティーヴン・D・レヴィット(シカゴ大学教授 『ヤバい経済学』) 次世代の政策担当者が本書にしたがえば、世界は文字どおり変わるだろう。 ーーデイヴィッド・ハルパーン(イギリス政府「ナッジ・ユニット」長) 本書の主題はこのうえなく重要だーー私たちは自分が誤りうるということを認められるほど謙虚なのか? そして学ぶことに十分注意を払っているか?…万人が読むべき本だ。 ーーティム・ハーフォード(『フィナンシャル・タイムズ』紙シニア・コラムニスト) ▶ 10代の少女に赤ちゃん人形を与えて育児を体験させると、早すぎる妊娠を防げる? ▶ 素行の悪い青少年を、刑務所の極悪犯と対面させると矯正できる? ▶ 貧困地域からの引っ越しを補助すれば、家族の経済状況は改善する? ▶ 不況下で職探しのヒントが詰まった冊子を配布すると就業者は増える? ▶ X線検査で背中の痛みを調べられる? ▶ 『セサミ・ストリート』の1話で教えるのは何文字がいい? ▶ マイクロクレジットは貧困世帯の所得を上げる? ▶ デパートの営業時間を短縮すると利益は増える? 被験者を2つのグループにランダムに割り当て、介入の効果を測定するランダム化比較試験(RCT)。この決定的手法は、これらの疑問にどう答えてきたのか? 壊血病の昔から、最先端のウェブビジネスまで、医療、教育、経済、産業といったあらゆる分野でエビデンス革命を起こしつつあるRCTを網羅的に紹介。巻末には「実施の10の掟」を収載する。 1 壊血病、刑務所見学、そして、もしも電車に乗り遅れたら 2 瀉血からプラセボ手術へ 3 不利益の解消にはコインを投げて 4 ランダム化のパイオニアたち 5 教え方を学ぶ 6 犯罪を制御する 7 貧しい国での貴重な実験 8 農場と企業とフェイスブック 9 政治と慈善活動の仮説を検証する 10 あなたも実験台 11 質の良いフィードバックループを作る 12 次の変化を導く RCT実施の10の掟 謝辞 原注 索引

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