患者の話は医師にどう聞こえるのか

診察室のすれちがいを科学する

ダニエル・オーフリ / 原井宏明 / 勝田さよ

2020年11月12日

みすず書房

3,520円(税込)

美容・暮らし・健康・料理

患者が「しゃべった」ことと医師が「聞いた」ことは、どんなときも、いともたやすく別のストーリーになる可能性を秘めている。症状を伝えたい一心の患者は、一刻も早く医師に言い分を主張したい。一方、つねに数多くのタスクを抱えながら、効率を上げろという圧力にさらされている医師は、一刻も早く診察を結論に導こうとする。さらには医師と患者双方の固定観念や無意識の偏見、共有していない問題なども加わり、コミュニケーションのミスはすぐに医療ミスへとつながっていくこともありうるのだ。患者は、きちんと自分の症状を伝える努力をしているだろうか?医師は、患者がほんとうに伝えたいことを受けとる努力をしているだろうか?アメリカの内科医が心を揺さぶるヒューマンストーリーを通して、避けては通れぬ医師と患者のコミュニケーションの問題を徹底分析する。

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